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綺麗なスイングをするためのアドレスとは?ティーチングプロがゴルフのアドレスについて徹底解説!!
- ゴルフを始めて、練習を頑張ってはいるんだけど・・・
- なかなかうまく当たらないし、ボールがまっすぐ飛んでくれない。
- 周りの人みたいに綺麗なスイングができない。
一生懸命練習しているゴルフ初心者が「なかなかうまく打てない。どうしたら上達するの?」と悩んでいるケースは非常に多いです。
僕は大学卒業後、12年以上アマチュアゴルファーにレッスンを行なってきました。そして最近ティーチングプロの資格も無事に取得することができました。僕がレッスンしてきた方の中には、多数の初心者ゴルファーもいます。
そこで、この記事ではゴルフ初心者の方が、迷わずに、頑張ってもらえれば最短で綺麗なスイングを手に入れ、ゴルフがどんどん上達するための「基本のアドレス」について、正しいアドレスの形やアドレスの作り方など、アドレスについて徹底的に解説します。
この記事を読めば、ゴルフ初心者の方でも「きれいなスイングをする為の正しいアドレス」で必ず構えられるようになります。
それでは、さっそく始めていきましょう。
アドレスの基本
ゴルフでいうアドレスとは何か。そしてどうしてアドレスが大事なのかについて解説していきたいと思います。
アドレスとは
ゴルフでいうアドレスとは、ボールを打つためにクラブを持って構えることを言います。アドレスでは次の、
- 目標に対して平行に構える。
- 地面にあるボールをしっかり捉えられるように前傾して構える。
- 力まずにバランスよく構える。
これらのことが大切になってきます。
ちなみに2018年までは、ゴルフ規則で、球の前あるいは後ろの地面にクラブを置くことをアドレスと定義されていましたが、2019年からはルール改定により規則の定義としてのアドレスは無くなりました。
アドレスが大事なわけ
ゴルフでアドレスが大事なわけを解説していきます。
- 目標に平行に構える必要性とは
ゴルフは目標にボールを飛ばすターゲットスポーツです。
いくらきれいにスイングしてボールをまっすぐ飛ばしてもアドレスの方向が間違っていては、ボールは目標に飛んで行かずに良い結果になりません。
なので、目標にボールを正確に飛ばすためには、目標に平行に構えることはとても大切です。
- しっかり前傾して構える必要性とは
ゴルフは、野球やテニスと違い地面にあるボールを打つスポーツです。
地面にあるボールを打つためにはしっかり前傾して胸を下方に向ける必要があります。
そして、ゴルフスイングは体の回転運動を使います。
下半身をスムーズに回転させるためには骨格の構造上、股関節を前傾させる必要があります。
これらの理由からアドレスでは、股関節からしっかり前傾して構える必要があります。
- バランスよく構える必要性とは
ゴルフスイングには、スイング軸がとても大切です。
バランスが崩れているアドレスでは、体を回転運動させたときに軸がブレやすくなってしまいます。
そして、ゴルフコースに行くと傾斜地からボールを打つ必要があります。
このとき綺麗なスイングをするためにはバランスの良いアドレスが重要になります。
- 正しいアドレスで構える必要性とは
ゴルフスイングの8割はアドレスで決まるとも言われているぐらいアドレスは大事です。
間違ったアドレスでスイングするとクラブの動きが悪くなり、その結果悪い癖がついてしまいます。
きれいなスイングを身につけるためにも正しいアドレスは絶対に必要です。
実際のレッスンの現場でも、悩みを解決するときはアドレスから確認します。
そして、悩みのほとんどはアドレスを治すだけで解決することが多いです。
ちなみに僕自身もアプローチが打てなくて最近レッスンを受けたのですが、アドレスが間違っていると指摘され、「そのアドレスでいくら練習しても打てるようにはならないよ。」と言われ、アドレスを意識して練習したところ最近やっとアプローチがしっかり打てるようになってきました。
あらためてアドレスの重要性を認識することになりました。
正しいアドレスの形
アドレスの正しい形を
- 体の向き
- スタンス
- 前傾角度
- 手元の位置
- 腕の形
- バランス・力感
の順に解説して行きたいと思います。
ひとつずつ解説していくので、細かくなりますがなるべく分かりやすく説明して行きたいと思います。
体の向き(アライメント)
体の向きは、目標に平行に構えることが大切だと説明しましたね。
実際のアドレスでは、
- 両足のかかとを結んだライン
- 腰の向き
- 肩の向き
- 目線
が目標に平行になるように構えましょう。(両足の前に目標と平行に棒状のものを置いたりすると意識しやすくなると思います。)
スタンス(足の幅とボールの位置)
ボールに位置は基本的には左足のかかと内側の延長線上に来るようにします。
そしてスタンスの幅はクラブによって変わるのですが、ドライバー以外は肩幅(足の間に足が2足から2.5足入るぐらい)を基準にしましょう。ドライバーは、それより足1足分開いた形が基準になります。
つま先の向きは、右足はまっすぐにして、左足は体を回しやすいように少し開きましょう。
前傾角度
上体を足の付け根(股関節)から前傾させて、膝が硬直しないように曲げて構えます。
前傾角度は、股関節を前傾させる角度で決まりますが、どのクラブもまっすぐ立った状態から30度前傾した形を基準の前傾角度にしましょう。
前傾した後に膝を硬直しないように曲げますがその時に前傾角度が変わらないように注意しましょう。
手元の位置
手元の位置は、両手を左目からまっすぐ下ろした位置です。
アドレス時には、左太ももの内側にきます。
手元と体の間隔はこぶし1個半ぐらいで、こぶしが楽に入るぐらいです。
手元の位置は、スイングプレーンに大きく影響するので、正しい位置で構えられるようにしましょう。
腕の形
肩甲骨を下げた状態で、両肘を下に向けるようにして軽く脇を閉じます。(ショルダーパッキンされた状態)
肘の内側は軽く上方を向きます。この形で構えると腕と体を同調させたスイングを行いやすくなります。
そして、右手が左手より下をグリップするので、右肩は左肩よりやや下がった形になります。
腕をギュッと伸ばして構えるとスムーズな腕の振りが出来なくなるので、腕の力は抜いて肘には若干のゆとりを持ちましょう。
バランス・力感
頭の位置を体のセンターにして、左右均等に体重が乗るように構えましょう。
腹筋には少し力を入れて、上半身、下半身共に力を抜いて構えましょう。
理想は、力を入れずに自然体で、前後左右上下ともバランスの取れたアドレスです。
前後左右上下共にバランスの取れたアドレスを取る方法でおすすめなのは、アドレスした状態でつま先とかかとを順番に少し浮かすように足をパタパタする方法です。
僕もPGAの研修中にこの方法を教えてもらい、コースで力が入ると右足の爪先に体重が乗り、そのせいでバックスイングで体が回らずに球が左に飛んでしまうミスが出ることに気づくことができました。
正しいアドレスの作り方
正しいアドレスの作り方を
- アドレスを作る手順
- 正しいアドレスを身につける為の矯正グッズ
- 前傾姿勢を覚える為のおすすめのドリル
の順番で解説して行きたいと思います。
アドレスを作る手順
- 後方から目標を確認。
- クラブを目標に対して正しくセット。
- ボールが左足内側にくるように左足の位置を決める。
- 目標に平行になるように体のラインを揃える。
- 適したスタンス幅になるように右足を開く。その後左の爪先を軽く開く。
- クラブを握り両手を左目の前に持ってくる。そこから楽に腕を下ろし軽く脇をしめる。
- 股関節から前傾し、膝を曲げて、クラブをボールの後ろにセットする。
- 最後に力を抜いてリラックスして、前後左右上下のバランスを整える。
これでアドレスは完成です。最初は構えるの少し時間がかかってしまうかもしれませんが、慣れてくるとスムーズにできるようになってきます。
きれいなスイングを習得するためにもめんどくさがらずに1球ずつ丁寧にアドレスを作りましょう。
正しいアドレスを身につける為の練習グッズ
僕のおすすめの正しいアドレスを身につけるための練習グッズは、アライメントスティックです。
名前はかっこいいんですが、要するに棒です・・・
しかし、この棒を目標と平行になるようにボールと体の中間に置けば、あら不思議!!いとも簡単にアライメントが正しくなるという優れものです。
最初は学生の頃、ツアー会場でプロが使っていたのを見て、かっこいいという思いだけで使い始めたのですが、今では練習する時には必要不可欠のものになりました!!
クラブでも一応代用は出来るのですが、アライメントスティックの方が体のラインのズレがはっきりわかります。
今は、二本組み合わせてアライメントと同時にボール位置も確認できるようなものもあるのでそちらもオススメです。
一応下にリンクをはっておくので、持ってない方はぜひ使ってみてください。
前傾姿勢を覚える為のおすすめドリル
レッスンをしていると股関節の前傾を忘れてしまう(もしくは苦手な)方が物凄い多いです。
レッスンの現場でも、日本人は「体重を母指球にかけろ」と指導することが多いのですが、股関節が最初から前傾気味の欧米人では、ヒールトゥーヒールと言って、「体重をかかとにかけたまま構えてスイングしなさい」と指導されることが多いみたいです。
そこで、股関節を前傾させて構えるために、家でもできるおすすめのドリルをひとつ紹介します。
○ヒップアップドリル
目的 股関節から上体を前傾する、ゴルフの基本のアドレスの形を習得する。
- 足を肩幅に開き、背筋を伸ばして直立姿勢で立つ。
- 股関節に手を当てて(クラブがある場合はクラブを当てる)お尻を上げるように意識して上体を30度前傾させる。
- 前傾姿勢を変えないように意識して膝を曲げる。
このドリル2秒もあればできてしまいます。
初めは太ももの裏の筋肉が伸ばされて少し痛みを感じるかもしれませんが、少しずつでも繰り返し行うことで股関節から前傾した正しいアドレスが手に入ります。
練習中もこのドリルを意識して構えるようにしましょう!
クラブ別のアドレスの違い
これは、よくスクール生にも聞かれる質問です。
クラブが変わると長さやロフト角、ライ角などが変わるので、アドレスも少し変わります。ここでは、クラブ別のアドレスの違いを
- 膝の角度
- ボールとの距離
- スタンスの幅
- ボール位置
の順番に解説して行きたいと思います。
膝の角度
基本的に前傾の角度はクラブが変わっても変えません。
なので、膝の曲げる量でクラブの長さに合わせるようにします。
長いクラブは膝を曲げる角度を浅くし、短いクラブは膝を曲げる角度を深くして合わせます。
ボールとの距離
ボールとの距離は、当然短いクラブは近くなり、長いクラブは遠くなります。
クラブをライ角どおりに正しくセットして、そのクラブに対して正しく構えを作りましょう。
スタンスの幅
スタンスの幅は、短いクラブは狭くなり、長いクラブは広くなると一般的には言われていますが、フルショットの時であれば(アプローチやコントロールショットではスタンスを狭くします。)初心者のうちは、ドライバー以外は同じでいいと思います。
ドライバーは、足1足分広げて構えます。(クラブヘッドの最下点をボールの手前にして、ボールに対しての入射角をアッパーブローにしたいため)
ちなみに僕は初心者ではないですが、ドライバー以外は基本的に全部のクラブで同じスタンス幅で構えています。
ボール位置
ボール位置は、短いクラブでは右寄りになり、長いクラブは左寄りになります。
しかしあまり大きく動かさずに、左足かかと内側の延長線をガムテープぐらいの幅でイメージしてもらい、ボールがその幅に触れる範囲で左右に変えるぐらいです。
実際には、基本の位置よりボール1個分ぐらい長いクラブは左に、短いクラブは右に変わるものだと考えてください。
まとめ
今回は、初心者ゴルファー向けにきれいなスイングを身につけて最速で上達する為のアドレスについて、
- アドレスの基本
- 正しいアドレスの形
- 正しいアドレスの作り方
- クラブ別のアドレスの違い
について解説しました。覚えなくてはいけないことがたくさんあり、大変かとは思いますが、ゴルフを今よりもっと楽しみながら上達するためにも今回の記事を参考にしていただけたらと思います。
最後に、もしあなたがうまくいっていたのに、いきなり調子が悪くなった時には、一度アドレスの形を見直してみてください。
ゴルフあるあるだと思うのですが、アドレスが崩れて調子が悪くなっているのに、それに気づかずにスイングでなんとか治そうとしてドツボにハマるパターンは本当に多いです。
そうならないためにも、正しいアドレスを覚えておいて、調子が崩れた時はまず最初にアドレスを確認するクセをつけてください。
それでは、最後までお読みいただき本当にありがとうございました。