アプローチの基本を徹底解説
- 「アプローチがカップに寄ってくれたら良いスコアでラウンドできるのに・・・」
- 「けど今日もアプローチがうまくいかずに、スコアはボロボロ」
- 「誰でも打てるアプローチの打ち方を誰か教えて」
アプローチでダフったりトップしたり、うまき打てずにスコアが良くならないと悩んでいるゴルファーは多いです。
僕は12年以上アマチュアゴルファーにレッスンをしてきました。その経験から、誰でも簡単に打てるアプローチの基本が分かってきました。
そこで、この記事では初心者ゴルファーでも、しっかり練習してもらえれば「アプローチがうまくいかないと」悩むことがないように、アプローチの基本について解説します。
この記事を読めば、アプローチが上達するために大切な考え方・構えかた・打ち方の基本が分かり、今までよりも楽しくラウンドができるようになります。
アプローチでは、3種類の打ち方を覚え、適切なショットを選択することが重要です。
それでは、さっそく解説していきます。
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アプローチの重要性
ラウンドに何度も行っている方ならアプローチの重要性については理解しているとは思いますが、まずはアプローチの重要性から解説します。
アプローチが上達すると何が変わるのか?
○ショットでミスをしてしまったときに、カバーすることができる
グリーンを狙うショットを失敗してしまったとしても、アプローチでしっかりカップに近づけることができれば失敗したショットをカバーすることできます。
○セカンドの狙いどころを広くとれるようになる
アプローチが打てると、無理にグリーンを狙わなくても次のアプローチが打てるところまで狙いを広げることができます。
○心理的に落ち着いた状態でラウンドできるようになる
アプローチが打てると、難しいパターが残りずらくなる。グリーンを狙うショットでミスの許容度が増える。ティーショットで無理に飛ばす必要がなくなる。など心理的に落ち着いてショットを打つことができるようになります。
アプローチが上達するとこのような効果が生まれます。
よって、アプローチを上達させることは初心者ゴルファーにとっても重要です。
アプローチの基本
アプローチの基本について
- 構えかた(アドレス)
- 距離の考え方
- アプローチの基本の考え方
について解説していきます。
構えかた(アドレス)
アプローチの構えかたで重要なのは、飛ばす必要がないショットなので小さく構えることです。
○足の幅(スタンス)を狭くし、クラブを短く握る。
こうすることで、スイング中の軸ブレを抑えることができ、ボールにコンタクトしやすくなります。
○ボールの位置は、左足かかと内側の延長線上に置く。
この位置は、クラブの最下点になりやすく、クラブの性能を一番引き出せます。
○つま先を少し左に向ける。
これにより、ゆっくり体を動かすアプローチでもインパクトからフォロースルーまで体をまわしやすくなります。
○構え方の手順
- クラブをボールにセット
- 左足かかとの内側にボールが来るように両足を揃えて立つ
- 右足をこぶし1個分広げる。30ヤード以上のアプローチでは、さらに1足分広げる
- 体を目標に平行にして、上体を前傾させて膝を軽く曲げる
- 両腕を自然に垂らして、クラブを短く握る
- つま先を少し左に向ける
これで、アプローチの基本の構えは完成です。
距離の考え方
○キャリー(ボールが地面に落ちるまでの距離)とラン(落ちてから転がる距離)の比率の考え方
ロフトが多いクラブ(ウェッジ)では、ランが少なくなり、ロフトが少ないクラブ(アイアン)ではランが多くなります。
僕の30ヤード以内のアプローチでは、
- ラン5ヤード 55度のウェッジ(SW)
- ラン8ヤード 50度のウェッジ(AW)
- ラン12ヤード PW
- ラン15ヤード 9I
を基準にしています。
30ヤード以上のアプローチでは、55度のウェッジを使います。その時は、ラン5ヤードで計算します。
○キャリーの距離の作り方
キャリーの距離は、振り幅でコントロールします。クラブヘッドの位置で振り幅を決めるのは難しいので、手元の位置で振り幅を決めましょう。
重要なのは、常に同じテンポで打つことです。
スイングの始動からインパクトまでにかかる時間を一定にすることで、振り幅が大きい時は、クラブが早く動き距離が出ます。振り幅が小さい場合は、クラブがゆっくり動き距離が出ません。
僕の振り幅のキャリーと手元の位置の基準は、
- キャリー5ヤード 手元が右足の前
- キャリー15ヤード 手元が右足の外
- キャリー25ヤード 手元が腰の高さ
- キャリー35ヤード 手元がへその高さ
- キャリー45ヤード 手元がみぞおちの高さ
- キャリー55ヤード 手元が胸の高さ
- キャリー65ヤード 手元が肩の高さ
にしています。
スイングテンポや使っているクラブで距離の違いはありますが、ぜひ参考にしてみてください。
アプローチ基本の考え方
アプローチを打つときにまず考えて欲しいのは、
- 失敗の少ない方法をとる
- グリーンに乗せることを考える
です。
○失敗を少なくするためには、キャリーを少なくできるかをまずは考える。
○考え方
- パターで打てるかを考える
- アイアンで打てるかを考える
- ウェッジで打てるかを考える
この順番で、考えましょう。
○スコアを安定させるためには、まずはグリーンに乗せることを第一に考える。
無理にカップを狙わずに、自分のレベルに応じてグリーンに乗る確率が高い、狙い方とショットを選択をしましょう。
アプローチショットの種類
ここでは、基本のアプローチショットの種類について解説します。
基本のアプローチショットは、
- パッティングアプローチ
- ランニングアプローチ
- ピッチエンドラン
- ピッチショット
があります。
さらに高度なアプローチには、ロブショットやスピンアプローチなどもあります。それらはまた別記事で解説できればと思います。
パッティングアプローチ
○使用クラブ パター
○特徴
- 最初からボールが転がるのでミスが一番少ない。
- ボールとグリーンの間に障害物(バンカー・ラフ)などがあると使えない。
○打ち方
通常のパッティングと同じ打ち方をしますが、少しだけ工夫をします。
ボールの転がりを良くするために、ボールを1個分左に置き手元を少し中に入れロフトがふだんより多くなるように構えます。
スピンは入らないため、下りの場合は少しショートさせるつもりで打ちます。
ランニングアプローチ
○使用クラブ PW・9I〜7I
○特徴
- 振り幅が小さくて済むのでミスが出にくい
- キャリーよりランが多くなるので傾斜の影響を受けやすい
○打ち方
基本の構えをとります。
パッティングと同じイメージで、手首を使わずに上体の回転を使ってスイングします。
この時、左右対象の振り子の動きをイメージします。
ランニングアプローチについての詳細はこちらの記事で解説しています。
ピッチエンドラン
○使用クラブ PW・AW
○特徴
- キャリーとランがだいたい半々になる
- ボールからグリーンまでの距離があっても使えるので、使用頻度は一番多い
○打ち方
基本の構えを取ります。
振り幅が大きくなるので、手首を折る動きや下半身の回転も使用してスイングします。
ピッチショット
○使用クラブ 一番ロフトの大きいクラブ(SW・LW)
○特徴
ボール高く上がり、あまりランが出ない
振り幅が大きくなるので、他のアプローチに比べて難しい。
○打ち方
基本の構えを取りますが、より高くボールを上げたい場合はボールを通常より1個分左に置く。
ボールが高く上がる分飛ばなくなるので、通常より大きくスイングする。
アプローチの打ち方と練習方法は別記事で解説しています。
アプローチ攻略のポイント
最後は、アプローチを成功させるために大切な
- 状況判断の仕方
- ショットの選択方法
について解説します。
状況判断の5つのポイント
- ボールの状況(ライ)
- グリーンまでの距離
- カラーからピンまでの距離
- 障害物の有無
- グリーン面の傾斜
これらの状況を判断して、ショットの選択(クラブ選択)を行います。
ボールの状況
ボールがある場所の状態(ライ)をまずは確認します。※ゴルフでは、地面の状態をライと言います。
ボールのライとは、フェアウェイ・芝がない・ラフの中にある・地面が傾斜してるなど色々あります。
グリーンまでの距離
グリーンまでの距離も確認しましょう。
グリーンまで近ければ、ランニングアプローチが打ちやすくなります。遠い場合は、ピッチエンドランやピッチショットを選択します。
カラーからピンまでの距離
カラーからピンまでの距離も確認します。
カラーからピンまでの距離に応じて、使用クラブを選択します。
距離が長い場合は、ロフトの立っているクラブで、距離が短い場合はロフトの大きいクラブで打ちます。この時、自分の基準のランの距離を知っているとクラブ選択が簡単になります。
障害物の有無
ボールとグリーンまでの間の状況も確認しましょう。
芝が短く刈られているなら、パターやランニングアプローチで転がす方法も考えられます。
また、バンカーや深いラフなどがある場合は、ピッチエンドランやピッチショットを使わなくてはいけないかもしれません。
グリーン面の傾斜
グリーン面の傾斜もしっかり確認しましょう。
ボールが落ちる位置からカップまでが上っている場合はランが少なくなります。逆に下っている場合はランが多くなります。
また、左右に傾いている場合は低い方にボールは曲がっていきます。
ショットの選択方法
アプローチショットの選択方法について解説します。
パッティングアプローチを選択する場合の条件
○ボールのライ
ボールにクラブヘッドが直接コンタクトできる
○グリーンまでの距離
5ヤード以内
○カラーからピンまでの距離
20ヤード以内(それ以上になるとパッティングの打ち方では、しっかりヒットすることが難しくなってしまう。)
○障害物の有無
ボールからグリーンの間に障害物がなく、芝がある程度は短く刈られている
○グリーン面の傾斜
転がりがある程度は読めるぐらいの傾斜(急激に傾斜している2段グリーンなどでは、他のアプローチを使った方が簡単な時もあります。)
ランニングアプローチを選択する場合の条件
○ボールのライ
ラフの中に沈んでいる場合以外はOK
○グリーンまでの距離
15ヤード以内
○カラーからピンまでの距離
PWのランの距離以上(僕の場合は12ヤード以上)
○障害物の有無
グリーン面に直接落とすので、障害物の有無は関係なし。
○グリーン面の傾斜
転がりがある程度は読めるぐらいの傾斜(急激に傾斜している2段グリーンなどでは、他のアプローチを使った方が簡単な時もあります。)
ピッチエンドランを選択する場合の条件
○ボールのライ
深いラフの中や芝が生えそろってないライ以外ならOK
○グリーンまでの距離
何ヤードあってもOK
○カラーからピンまでの距離
AWの距離以上(僕の場合は8ヤード以上)
○障害物の有無
グリーン面に直接落とすので、障害物の有無は関係なし。
(障害物がある場合に選択することが多い。)
○グリーン面の傾斜
転がる距離が短くなるので傾斜の影響は少なくなるのであまり関係なし
ピッチショットを選択する場合の条件
○ボールのライ
芝が生えそろっていない場所からはNG。深いラフからでもOK。
○グリーンまでの距離
何ヤードあってもOK
○カラーからピンまでの距離
何ヤードあってもOK。
(カラーからピンまでの距離が近い場合によく使用します。)
○障害物の有無
グリーン面に直接落とすので、障害物の有無は関係なし。
(障害物がある場合に選択することが多い。)
○グリーン面の傾斜
あまり転がらないショットなので、傾斜は関係なし。
(グリーンの傾斜が複雑でわからない場合などにも使用することがある。)
アプローチの選択と打つまでの流れ
ラウンド中のアプローチの選択から打つまでの流れです。参考にしてみてください。
- 状況判断を行う
- どのアプローチショットで打つかを選択
- クラブを決めて、ボールの落とし所を決める
- クラブの振り幅を決める
- 素振りを行いイメージ作りとクラブの最下点を確認
- 構えを作り、目標を確認してボールを打つ
まとめ
今回の記事では、アプローチについて、
- アプローチの重要性
- アプローチの基本の構え方・距離の打ち分け・考え方
- 基本のアプローチの種類
- アプローチ攻略のための状況判断・アプローチショットの選び方
を解説しました。
まずは、基本のアプローチを覚えてから少しずつ色々な技にも挑戦してみてください。
アプローチの考え方は、ラウンドレッスン中に質問されることが多いです。
この記事を参考に、基本の考え方を覚えて、ゆくゆくはあなたなりの考え方を作っていきましょう。
状況判断を行い、自分の狙ったアプローチショットでカップにボールが寄った時の快感はゴルフの醍醐味のひとつです。
アプローチを上達させて今よりもっとゴルフを楽しみましょう!
アプローチを上達させて、スコアUPを目指すならたった2ヶ月でスコア100を切る!ライザップゴルフもおすすめです。
知り合いのライザップゴルフのコーチは、スコアアップのために徹底的にアプローチを上達してもらうと熱く語っていました。
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ライザップゴルフ以外にもおすすめのゴルフスクールはたくさんあります。ゴルフスクールを探すなら、ぜひ下記の記事も参考にしてみてください。
今回の記事があなたのゴルフに少しでも役に立てば嬉しいです。
最後に、生徒さんに『なかなかグリーンにボールが止まらないので、止まる球の打ち方を教えて下さい。』と良く聞かれます。
止まる球を打つためには、道具が一番大切です。スピンのかからない道具では、僕でも止まる球を打つのは難しいです。
止まる球を打つには、スピン系のボール(外側のカバーがウレタン素材)とスピンのかかるフェースと重心高が高いウェッジが必要です。
一度、グリーンに止まらないと悩んでいるなら、道具を確認してみましょう。
ボールの選び方は別記事で解説しています。
このサイトでは、初心者ゴルファーが楽しみながらゴルフが上達できるよう記事を書いています。
もし少しでも「参考になった。」「おもしろかった。」と思っていただけたらぜひ周りの方にも紹介してください。
それでは、最後までお読みいただきありがとうございました。また別の記事でお会いしましょう。