- 『パターの練習を頑張って狙ったところにまっすぐ打つことはできるようになったけど・・・』
- 『コースに行ったら、ボールが全然見当違いのところに。』
- 『地面が傾いてるから、練習みたいに入らない。』
生徒さんにラウンドの感想を聞くと「パターが悪かった。」とよく言われます。
パターの何が悪かったのかを聞くと「傾斜が全然読めなかった。」ということがよくあります。
よくよく話を聞くと、傾斜が読めないの前に、傾斜の読み方がわからない方が非常に多いことに気づきました。
僕は12年以上、アマチュアゴルファーにパッティングレッスンを行なってきました。その中で、レッスンではまっすぐ打てるのに、コースにいくとグリーンの傾斜が読めずに全く入らないと悩んでいる生徒さんをたくさん見てきました。
そこで、この記事では、グリーンの傾斜とボールの転がるラインの読み方を初心者向けに解説していきます。
この記事を読めば、次のラウンドから実践できる傾斜の読み方が分かり、『傾斜が読めない』と悩んでいたゴルファーが、自信を持ってパッティングできるようになります。
『イメージした通りにボールが転がり、カップのど真ん中から入る、そしてあの気持ち良い音が響く』ゴルフをしていて最高に楽しい瞬間ですよね。
ぜひ、この記事で傾斜の読み方を覚えて、今までよりもっとゴルフを楽しんじゃいましょう。
また、パターの選び方について別記事で解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
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傾斜の基礎
まずは、簡単に傾斜の基礎を確認しましょう。
グリーンの傾きによって、ボールには次のような影響があります。
- ボールよりカップの方が高い位置にある場合(上りのパット)平らな場所より転がらない
- ボールよりカップの方が低い位置にある場合(下りのパット)平らな場所より転がる
- ボールからカップを見たときに右の地面の方が高い(フックライン)ボールが左に曲がる
- ボールからカップを見たときに左の地面の方が高い(スライスライン)ボールが右に曲がる
傾斜を読むための5つのポイント
正確に傾斜を読む為には、次の5つのポイントを覚えて実践しましょう。
傾斜を読むための5つのポイント
- グリーンに上がる前から大まかな傾斜を確認
- 集中する
- 目線を水平にして見る
- 低い位置から見る
- 3方向から見る
それでは、一つずつ解説していきます。
○グリーンに上がる前に大まかな傾斜を確認
まず最初はグリーンに上がる前にグリーン全体の大まかな傾斜を見ておきます。
グリーンの右と左でどちらが高いのか。
一番高い所はどこなのか。
これらを確認することで下りなのか上りなのか、フックラインかスライスラインかのイメージをだいたいつかんでおきます。
○集中して傾斜を読む
傾斜を読むときは、できるかぎり集中しましょう。
アマチュアゴルファーは、傾斜を見るときに集中していない方が多いです。
これでは、僕でも正確に傾斜を読むことはできません。
『傾斜を見るときに集中する』には、もうひとつの良いことがあります。それはパッティングをするときに集中できることです。
構えてから集中しようとしている方が多いのですが、これでは集中しきる前に打つことになってしまいます。
「傾斜を読むときはできる限り集中する。」忘れないようにしましょう。
○目線を水平にして読む
傾斜は目線を水平にして見ましょう。
目線が傾いてしまうと、正確な傾斜を読むことができなくなってしまいます。
目線を水平にするには帽子のつばを利用すると簡単です。
傾斜を見る前に帽子のつばが水平になっているかを確認しましょう。
僕は、頭が右に傾いたまま傾斜を見るクセがあるので、傾斜を見る時は必ず帽子を使って目線を平行にします。
○目線を低くして読む
傾斜を見るときは、できる限り体制を低くして、目線を地面に近づけましょう。
傾斜は高い位置から見るよりも、低い位置から見た方がわかりやすいです。
以前に、カミロ・ビジェガスプロのグリーンスレスレまで顔を近づけて傾斜を見る傾斜の読み方が『スパイダーマン』と言われて話題になったりもしました。
かっこいいので、興味がある方は一度調べてみてください。実際にやるのは、あまりオススメできませんが・・・
○3方向から見る
3方向とは、ボール側・カップ側・横側からです。
傾斜を見るときは3方向から見るのが理想です。
しかし、初心者の頃はなかなかそんな時間がないと思います。
その場合は、横側からとボール側からの2方向からは出来れば見るようにしましょう。
まずは、ボールとカップが両方同時に見えるように横から傾斜を見ます。
このときは、距離の把握と上りか下りかを確認します。
次にボールの後ろに回りフックラインかスライスラインかを確認します。
左右にどれくらい曲がるのかをここでは確認します。
3方向から見る余裕がある場合は、横から見たあとにボールと反対側に回りカップの後方から傾斜を見ます。
以上が傾斜の読み方です。
○グリーン上で傾斜を見るときの注意点
グリーン上で傾斜を見るときには、プレーの進行に注意しなくてはいけません。
自分の番が来てから、じっくり傾斜をみてしまうとプレーの進行が遅れてしまいます。
他のプレイヤーが傾斜を見ている時やプレーしてるときに、傾斜を見るようにしましょう。
ボールの転がるラインの決め方
傾斜を把握したら次はいよいよボールを転がすラインを決めていきます。
まず、横から確認した傾斜を参考に打つ強さを決めます。
3メートル以内のパットは、60センチオーバー、3メートル以上はカップにぴったりの距離を打つことにしましょう。
決めた距離を打つためにはどれくらいの振り幅、またはスピードでボールを転がすのかをイメージします。
次にボールの後方で姿勢を低くして曲がり幅を決めていきます。
傾斜の度合いによって曲がる幅が決まってきます。
当然傾斜がきつくなればなるほどボールは曲がります。
このとき覚えておいてほしいことは、ボールは勢いがなくなると曲がることです。
ラインが決まったら、ライン上を転がるボールをイメージしながら素振りをしましょう。
このとき一番集中力が高まっているのが理想です。
これでライン決めは完了です。
他のプレイヤーのパッティングもラインを決める参考に。
ラインを決めるときは、他のプレイヤーのパッティングも参考にしましょう。
このとき、他のプレイヤーの言葉はあまり参考にしないようにしましょう。
例えば、カップをオーバーしすぎたプレイヤーが「うわ!!めちゃめちゃ速いな。」と言ったとします。
この場合、下りの傾斜が思ったより強くて本当にいつもより転がったのかもしれません。
しかし、本当は強く打ってしまった照れ隠しで言っているかもしれません。
また、正確に傾斜が把握できていなかったのかもしれません。
なので、他のプレイヤーのパッティングを参考にする場合は、ボールの止まりかけに注目しましょう。
想像より急に止まれば上りのパットだったと分かりますし、逆にいつまでも転がってなかなか止まらなければ下りだと分かります。
あとは、曲がりを見れば、左右の傾斜も参考にできますよね。
ライン読みを上達するためのおすすめの練習方法
ライン読みを上達させるためには、しっかりボールの転がるラインを読み、打ったボールの実際の転がりを確認し、イメージと実際の転がりの違いを減らすことが大切です。
これには、何回も行い経験を増やしていくしかありません。
経験値を増やしていくには、ボールが転がるラインのイメージをしっかり描くことが重要です。
しかし、最初はなかなか難しいですよね?
そこでおすすめの練習方法をひとつ紹介します。
○わざとカップを外して打つ練習方法
フックライン(左に曲がる)なら、カップの右ギリギリを通るように狙い。
スライスライン(右に曲がる)なら、カップの左ギリギリを通るように狙います。
このとき、カップを60センチオーバーするようにします。
この練習をすると、
- ボールの転がりをイメージしやすくなる。
- ラインの読みが合っているかの確認がしやすくなる。
などの効果があります。
おすすめの練習方法なので、ぜひ一度試してみてください。
アマチュアゴルファーは、曲がり幅を浅く読む傾向があるので、実際のラウンドでも、3メートル以上のパットでは、同じように打つのもおすすめです。
実際に、カップギリギリを外れるようになってきたらその時はライン読みができているので、カップを狙って打つようにしましょう。
まとめ
今回の記事では、パッティング上達のために、
- 傾斜の見方
- ボールの転がるラインの決め方
- おすすめの練習方法
を解説してきました。
傾斜が見れるようになり、ラインが読めるようになるとスコアUPはもちろんですが、ゴルフの楽しさも倍増します。
ぜひ、この記事を参考にチャレンジしてみてください。
また、パッティングの構え方と打ち方の基本は、別記事で解説しています。
ぜひ読んでみてください。
それでは、最後までお読みいただきありがとうございました。また別の記事でお会いしましょう。
最後に、パッティングに真剣に悩んでいたり、本気で技術向上を目指しているならパターフィッティングを受けて見ませんか?
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