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[ゴルフ初心者向け]ゴルフスイング3つのポイント!その2 スイングプレーンについて徹底解説!
- 最近、気持ちよくボールに当たるようになってきた
- けど、ボールが右に左に曲がってしまう
- 一生懸命練習するから、ボールが真っ直ぐ飛ぶようにしてちょーだい
熱心に練習しているゴルファーが、ボールが曲がる原因(スイングプレーンとクラブフェースの向き)と治し方がわからずに、「どうしたら真っすぐボールが飛ぶの?」と苦しんでいるケースは非常に多いです。
僕は12年以上アマチュアゴルファーのレッスンを行い、曲がりの矯正をしてきました。
そんな僕ですが、学生の時の7年間は自分自身もフックボール(左に曲がる球)に悩まされていました。
ボールが曲がってしまう苦しみは、嫌と言うほどわかります!!
そこで、この記事では、どうしてもボールが曲がってしまうゴルファーでも、頑張って練習してもらえれば真っすぐなボールが打てるように、基本のスイングプレーンと練習方法について解説していきます。
この記事を読めば、ボールが曲がると悩んでいるゴルファーが、ボールを真っすぐに飛ばす方法がわかります。
スイングプレーンについて
この記事では、スイングしたときのクラブの動いた軌道をスイングプレーンとします。
ここでは、スイングプレーンについて
- スイングプレーンとは
- Vゾーンとは(基本のスイングプレーン)
- シャローとスティープ
について解説をしていきます。
スイングプレーンとは
スイングプレーンには、大きく分けて有名なものが3つあります。
1つ目は、ホーガンラインです。
ベン・ホーガンの著書『モダンゴルフ』で「首とボールを結んだガラスの板を割らないようにスイングする。」と述べられているのが有名です。
僕がゴルフを始めた時は、ボールと両肩を結んだ平面上でクラブが動くスイングプレーンが良しとされていました。
そして、2つ目はアドレス時のシャフトの角度に線を引いたシャフトプレーンです。
現在のスイングプレーンの考え方は、ダウンスイングの時のクラブの傾きをシャフトプレーンの角度に合わせることが主流になってきていたりもします。
さらに3つ目はタイガーラインです。(これは、当然タイガーウッズ選手のスイングプレーンから命名されています。)
タイガーラインとは、ホーガンラインとシャフトプレーンの中間に来るラインです。
タイガーラインは、僕は大学生のときに知りましたが、今ではこれが僕の考える理想のオンプレーンスイングです。
Vゾーンとは
Vゾーンとは、上記で解説した、ホーガンラインとシャフトプレーンで出来るV字のことを言います。
スイング中、Vゾーンのなかでクラブと手元が動くスイングが基本のスイングです。
特に腰から下の範囲でVゾーンから外れるスイングをすると、ミスショットの確立が高くなってしまいます。
シャローとスティープとは
タイガーラインでクラブが動くのがオンプレーンスイングとした場合、
- オンプレーンよりも寝ているスイングプレーンがシャロー
- オンプレーンよりも立っているスイングプレーンがスティープ
一般的には、ダウンスイングでシャローなスイングプレーンは飛距離が出やすく、スティープは安定しやすいと言われてます。
そして、バランス型のオンプレーンスイングになります。
まずは、Vゾーンから外れないスイングを習得して、それからオンプレーンスイングにしていくのがおすすめです。
上級者であれば、自分の求めるものに応じて、シャローやスティープに取り組むのもありだと思います。
スイングプレーンの重要性
スイングプレーンとボールの飛び方の関係
ボールの飛び方には、打ち出し方向3つと曲がる方向3つの組み合わせで9種類の球筋があります。
9種類の球筋は、インパクト時のクラブフェースの向きとクラブヘッドの軌道で決まります。
ボールは、クラブフェースの向きに打ち出されます。
そして、クラブフェースの向きに対して、
- クラブヘッドが、インサイドアウトに動くとフック(左に曲がる球)
- クラブヘッドが、アウトサイドインに動くとスライス(右に曲がる球)
になります。
厳密には、入射角やインパクトした場所などでも変わるのですが、そこまで深くはまだ考えなくて良いと思います。
スイングプレーンは、クラブヘッドの軌道を決める重要な役割をします。
スイングプレーンがシャローだとインサイドアウトに、スティープだとアウトサイドインにクラブヘッドが動きやすくなります。
スイングプレーンが安定すると
スイングプレーンが安定すると、
- 同じ球筋のボールを繰り返し打つことができる
- オンプレーンのスイングが出来るようになると曲がりの少ない球筋でボールが打てる
- アドレスを変えるだけでフックやスライスを打ち分けることが出来る
- 傾斜地からのショットで苦手な傾斜がなくなる
などの効果があります。
PGAの研修でフックとスライスを打ち分ける実習があるのですが、最初は6Iでスクエアに構えてストレートボールを打つ練習を繰り返し練習しました。
これができれば、フックとスライスは簡単に打ち分けることができるようになります。
正しいスイングプレーンを習得するための練習方法
ここでは、正しいスイングプレーンを習得するための練習方法として
- スティープやシャローの矯正方法
- 正しいスイングプレーンを作るドリル
- 矯正するのにおすすめの練習器具
を解説していきます。
スティープ(上から入る)矯正方法
スティープになってしまう方の特徴としては
- アドレスで、背骨の軸が地面に垂直または左に傾いている
- トップオブスイングで手元と頭の距離が近い
- ダウンスイングへの切り返しで右手に力が入りすぎている
このような方が多いです。
○アドレスが原因の方の矯正方法
背骨を少し右に傾けて構える。
正しいアドレスの作り方はこちらの記事を参考にしてみてください。
○トップの手元の位置が原因の方の矯正方法
バックスイングで体の右サイドをしっかり回す。
右サイドがバックスイングで回らないと、トップで右肘が開いてしまったり、頭と手元が近くなりすぎてしまいます。
○ダウンスイングで右手の力が入りすぎるのが原因の方の矯正方法
スイング中、アドレスで握ったグリップの力感を変えない。
上半身からではなく、下半身からダウンスイングを動き始める。
まずグリップに力が入ってしまう場合は、正しいグリップが出来ているかを確認してみてください。グリップの作り方はこちらの記事を参考にしてください。
ゴルフレッスンをしてきて、一番難しく感じるのは力が入ってしまう方の力を抜かせることです。
力を入れない方法としては、筋弛緩法や親指と人差し指を握らないなど色々あります。
シャロー(下から入る)矯正方法
シャローになってしまう方の特徴は
- ストロンググリップが強すぎる
- スイング中に上体が起きてしまう
- インパクトで手元が体から離れてしまう。
このような方が多いです。
○ストロンググリップが原因の方の矯正方法
スクエアグリップで握る。
左手を自然に垂らした形で握り、左右の手のバランスを整えます。特に右手が下から握りすぎていないかはチェックしましょう。
スクエアグリップの作り方の詳細は、スティープの矯正法のところにあるリンクからお願いします!
○スイング中に上体が起き上がってしまう方の矯正方法
アドレスで股関節からしっかり前傾する。
正しいアドレスの作り方の詳細記事は、スティープの矯正方法のところにあるリンクからお願いします。
バックスイングとダウンスイング中に左肩を軸に沿って回転させる。(スイング中に左肩が上がるとシャローになってしまう。)
○インパクトで手元が体の前から離れてしまう方の矯正方法
左脇を軽く締めて左肘が下を向いた形でダウンスイングする。
アドレスで構えた手元の位置にインパクトで手元を戻す。
シャローの動きは、ダウンスイングの初期段階ではスティープになっていても、インパクト前にシャローになってしまうこともあるので見極めが難しいです。
スイング動画を取り、Vゾーンを書き入れて確認しましょう。
自分ではよく分からない場合は、レッスンプロに習うのもおすすめです!!
正しいスイングプレーンを作るためのおすすめのドリル
矯正方法を説明したので、ここではおすすめのドリルを紹介していきます。
- 体の右サイドをしっかり回すためのドリル
ショルダーターンドリル
目的:スイング軸を意識して体の軸回転を覚える
1、クラブを肩に担ぎ、アドレスの姿勢をとる。
2、軸を意識して、体を左右に回転させる。
- グリップの力感と正しい形を覚えるドリル
グリップ体操ドリル
目的:グリップの適した力感と形を覚える
1、手のひらを正面に向けてパーにします。
2、親指と人差し指の間を締める
3、親指を戻しながら、左手の中指・薬指・小指、右手の中指・薬指を軽く握る。
4、上記2、3を繰り返す
- 上半身ではなく下半身からダウンスイングを動き始めるドリル
ステップインドリル
目的:下半身の先行動作を覚える
1、アドレスの形から、左足を右足に寄せる。
2、上体をトップまで回転する
3、上体はそのままで、左足を元の位置にステップする。
4、いっきにフィニッシュまでスイングする。
- アドレスで股関節からしっかり前傾するためのドリル
ヒップアップドリル
目的:股関節から上体を前傾させたアドレスを覚える
1、足を肩幅に開き、背筋を伸ばして直立姿勢で立つ。
2、股関節に手を当てて(クラブがある場合はクラブを当てる)お尻を上げるように意識して上体を30度前傾させる。
3、前傾姿勢を変えないように意識して膝を曲げる。
- バックスイングとダウンスイング中に左肩を軸に沿って回転させるためのドリル
ショルダーターンドリル
目的:スイング軸を意識して体の軸回転を覚える
1、クラブを肩に担ぎ、アドレスの姿勢をとる。
2、軸を意識して、体を左右に回転させる。
- 左脇を軽く締めて、左肘が下を向いた形でダウンスイングするためのドリル
左脇タオルはさみドリル
目的:ダウンスイング中の左腕の動きと形を覚える。
1、左脇にグローブやタオルなどを挟んでアドレスをする。
2、左脇に挟んだものが落ちないように、腕が3時9時の振り幅でスイングする。
- アドレスで構えた手元の位置にインパクトで手元を戻すためのドリル
手元パッチンドリル
目的:インパクトで、アドレスの構えた位置に手元を戻す動きを覚える。
1、クラブを持たずに、手のひらを合わせてアドレスの形を作る。
2、左手は、そのままの位置でバックスイングしてトップの形を作る。
3、ダウンスイングの動きをして、右手で左手をパッチン。
手伝ってくれる人がいるなら、その人にアドレスの手元の近くに当たっても痛くないもの(ヘッドカバーなど)をセットしてもらって、それに当たらないようにスイングする練習もおすすめです!!
矯正おすすめ練習器具
スイングプレーンを矯正するためのおすすめの練習器具を紹介します。
ぜひ参考にしてみてください。
○シンプルマスターCB
僕が学生の頃から愛用している練習器具です。
左右の腕でキャンディーボールを挟むことにより、腕の正しい動きと腕と体の同調した動きが習得できます。
学生の時、フォロースルーで左肘が引けるのがすごく嫌でした。
シンプルマスターCBで練習を始め、左腕の使い方がよくなってきて、左肘の引けが無くなった時の喜びは今でも覚えています。
○シンプルマスターOP(オンプレーン)
こちらもシンプルマスターCBと同じでツアープロコーチ谷将貴さんの監修しているレッスン器具です。
オンプレーンを目で確認しながら練習でき、オンプレーンで振れているかの確認もできます。
ツアープロなんかは練習場の地面が芝なのでアライメントスティックなどを地面に刺して同じような練習してます。
まとめ
今回の記事では、ゴルフスイングにおける大事なポイント
- スイング軸
- スイングプレーン
- スイングアーク
の中から、スイングプレーンを選び
ゴルフ初心者が、目標にボールを飛ばすための
- ○スイングプレーンについて
- ○スイングプレーンの重要性
- ○正しいスイングプレーンを作るための練習方法
これらについて解説しました。
綺麗なスイングから放たれたボールが、自分のイメージ通りの弾道を描いて、目標に飛んでいく!
ゴルフをしていて最高にきもちがよい瞬間ですよね。
この記事が少しでも参考になって、そんな瞬間が今までよりも数多くあなたに訪れたらうれしいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。また、別の記事でお会いしましょう。