グリーン周りでのキャリーとランの比率ってどう考えるのが正解なんでしょう。
今回は、前々から疑問に思っていたアプローチのキャリーとランの比率を貸し切りのショートコースに行きそこで色々と試してきました。
皆さんグリーン周りのアプローチは得意ですか?僕は嫌になるぐらい苦手です。そんなアプローチですが、いいスコアでラウンドするためにはとても大切ですよね。
アメリカのPGAツアーの選手たちのレベルでは2.4メートルのパットは、約五割入るというデータが出ていて、それより長くなると入る確率が一気に下がってしまうみたいです。なので、2.4メートルをビジネスゾーンって言ったりもするらしいのですが、スコアが90アベレージのアマチュアの場合は、1.5メートルが約5割で入る距離だそうです。ということは出来ればアプローチを1.5メートル以内に寄せたいですね。ちなみに、9メートルを超えると3パットの確立が一気に増えるので出来れば最低でも8メートル以内には寄せられるようにしたいですね。
それでは、本題に入っていきましょう。生徒さんからよく聞かれる質問に「アプローチのキャリーとランの比率は何対何ですか?」というのがあります。皆さんは、アプローチの時のキャリーとランの比率ですがどのように考えていますか?
僕が今までに聞いてきたのは、1つはサンドウェッジだと2:1、アプローチウェッジだと1:1、ピッチングウェッジだと1:2というようにロフトが立つとランの比率が変わるという考え方。
もう一つは、サンドウェッジだと5ヤード、アプローチウェッジだと8ヤード、ピッチングウェッジだと10ヤードというように、クラブごとにランの距離が変わるという考え方です。他にも考え方はいろいろあるとは思いますが、とりあえずまずはこの二つを考えてみようと思います。
まず、クラブを変えるとランの比率が変わるの方から考えてみましょう。ちなみに僕も高校生の頃に先輩からこの考え方を聞いてしばらくはこの考えでやってきました。
それでは、12ヤードのアプローチで考えてみましょう。ピッチングウェッジでしっかり寄せるためには、キャリーとランの比率は1:2なので、キャリー4ヤードを打てば8ヤードランして寄りますよね。これはこれでOKとしましょう。
では、もしキャリーを5ヤード打ってしまうとどうなるでしょう?キャリーが5ヤードでランが10ヤード出ることになりますよね。そうするとピンを3ヤードオーバーしてしまいます。1ヤードのズレが3ヤードのずれになってしまいました。これがもし9Iや8Iだとそのズレはさらに大きくなります。しかし、実際コースでアプローチをしててそんなにはズレが出ないよなと思っていました。
それから社会人になり、一緒にラウンドしたツアープレイヤーの方にアプローチを教えていただいたのですが、そのツアープレイヤーの方には、「打ち出しの角度がそろえば、サンドウェッジならランは5ヤードになるよと、クラブによってのランの距離は一緒で、クラブごとにランの距離は変わるんだよ」と二つ目の考え方を教えてもらいました。
その時は、目からうろこで、それからはサンドウェッジではランは5ヤード、アプローチウェッジでは8ヤード、ピッチングウェッジでは10ヤードと基準を作ってアプローチしていました。この方法は簡単でコースでも落としどころを決めるのが凄い簡単だったのですが、どうしてもそのケースに当てはまらない時が出てきてしまいます。ピッチングウェッジで2ヤード打った時に10ヤードのランは出ないのです。なのでこの考え方も完ぺきではないなと思っていました。
そして今回、1ホール貸し切りで2時間アプローチが打てるところに行ってきたのでキャリーとランの比率を確かめてきました。あくまでも機械ではなく僕の打った球での結果なのでこれが絶対に正しいというわけではありませんが少しでも皆さんの参考になればうれしいです。
打ち方
・ロフトを寝かしたり、立たせたりはせずにクラブの適正ロフト角で打つ。
・入射角は、なるべく鈍角になるように払い打つ。
・ヘッドが加速しすぎないように、手首の使用を抑えて振り子の動きを意識して打つ。
道具
・クラブは、60度、56度、50度、46度
・ボールは、ブリヂストン Tour B XS
また、同じことを言いますが機械ではなく、あまりアプローチが得意ではない僕が打っています。そこのところだけは、頭に入れておいてください。それでは結果です。
60度 キャリー5ヤード ラン2ヤード キャリー10ヤード ラン5ヤード キャリー15ヤード ラン6ヤード
56度 キャリー5ヤード ラン4ヤード キャリー10ヤード ラン6ヤード キャリー15ヤード ラン7ヤード
50度 キャリー5ヤード ラン7ヤード キャリー10ヤード ラン9ヤード キャリー15ヤード ラン11ヤード
46度 キャリー5ヤード ラン9ヤード キャリー10ヤード ラン11ヤード キャリー15ヤード ラン13ヤード
芯に当たり、キャリーがしっかり打てた時のデータはこんな感じでした。
(アプローチがもっとうまければ試行回数を増やせたのですが、僕のアプローチの技術では時間が限られていたので試行回数は3回です。出来れば、今度はアプローチうまい人にお願いして同じ実験をしてみたいと思います。)
データを取ってみて気づいたことは、どのクラブでもキャリーが5ヤード伸びるとランが2ヤード伸びるということです。(ロフトの大きいクラブはちょっと違う結果ですが、打ち方もあると思うので多少の誤差は無視します。)
今回の結果を見ると、アプローチのキャリーとランの比率の考え方が少し変わってくるかなと思います。これからは、グリーン周りのアプローチでは、「キャリーが5ヤード伸びるとランは2ヤード伸びる」を元にキャリーとランの比率を考えてみようかなと思います。
これはあくまでもグリーン周りのアプローチです。キャリー20ヤード以上はまた違う結果になるかもしれないのでお気を付けください。(例えばサンドウェッジでキャリー50ヤード打った時に、ランが20ヤードには絶対ならないので)
最後にランが多くなる条件も少し書いてみようと思います。
・ラフ (ボールのスピン量が減るため)
・グリーン面がボールより高い位置にある(ボールの落下角度が鈍角になるため)
・落下地点の地面が硬い
・グリーンのスピードが速い
・落下地点の傾斜が下り傾斜
・グリーン面が下り傾斜
他にも色々あるかもしれませんが、簡単に思いつくのはこんなもんだと思います。ランが少なくなる条件は、ランが多くなる条件の逆だと思ってください。コースでアプローチを打つ時に今回の記事が少しでも皆さんのお役に立てれば幸いです。
アプローチがビシバシ寄れば、今より良いスコアが期待できます。ゴルフがより楽しめますように。
アプローチでスピンが、かからない人に一つだけ確認です。アプローチでスピンをかけるには、スピンのかかるクラブとウェッジが必要です。しっかりスピンのかかるクラブとボールを使っていますか?
あるメーカーのクラブ開発者が試したところ、ツアープロでもスピンのかからないクラブとボールではスピンがかけられず、「スピンなんてかからない」と言われていた女性の方でも、スピンのかかるクラブとボールを使えばほどほどにスピンがかかるみたいです。
一応最後に、僕の使っているお勧めのウェッジとボールを載せておきます。興味のある方は一度使ってみてください。
今のピッチングウェッジはロフトが立っていて45°が多いので、ウェッジは3本入れるなら58° 54° 50°。2本入れるなら56° 50°がおすすめです。グラインドは何を求めるかで変わりますが僕はM Grindを使っています。
価格:17,985円 |
僕の中では、ボールはブリヂストン一択です。Tour B XSがオススメですが、硬い打感が好きな人ならTour B Xもオススメです。
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