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初心者が楽しくラウンドするためのゴルフルールを解説!!
- OB?池?ペナルティー?ゴルフのルールって難しそう
- ルールがいまいちわからないけど、ゴルフコースに行っていいのかな
- 初心者だけどゴルフのルールをしっかり学びたい
リス君のように、ゴルフルールに悩みがあるゴルファーはけっこういると思います。
そもそも、ゴルフルールって細かいし複雑なので覚えるのけっこう難しいですよね?
しかし、ゴルフルールのせいでゴルフが楽しめないのはもったいないです。
僕自身も生徒さんからルールの質問を受けた時は、間違ってはいけないので、ルールブックを見ながら答えるようにしています。実際にゴルフルールはそれぐらい難しいです。
僕は、学生の時は競技ゴルフをしており、その後は12年以上ゴルフレッスンをしてきました。そして、最近、PGAティーチングプロの資格取得のための講義で、ゴルフルール について学んできました。
そこで、今回の記事では初心者向けに、これだけ知っておけば、まわりのゴルファーにルール知識なら負けないレベルになれるようにゴルフルールを解説します。
この記事を読めば、ゴルフルールについての不安がなくなり、初心者でも安心して楽しくラウンドができるようになります。
ゴルフルール(規則)の原則
ゴルフルールの原則について解説します。
ルールを学ぶ前に、ゴルフルールの原則を確認しましょう。
ゴルフルールは世界共通。(R&AとUSGAにより制定されています。)
このゴルフ規則は、JGA(日本ゴルフ協会)のホームページにのっています。
JGAのルールのページはこちらJGA 日本ゴルフ協会
ルールブックは、ラウンド中に必ず携帯しておきたいですね。(ちなみに学生の試合ではルールブックを持っていないと試合に出られなかったです。)
ゴルフゲームとは
ゴルフゲームとはティーイングエリアからプレーを開始して、球をパッティンググリーンのホールに入れて終わるゲームです。
ひとつの球を1本のクラブで打つことによってプレイします。
そしてゴルフゲームの原則としては
『コースはあるがままにプレーする。球もあるがままにプレーする。』です。
この原則から外れてしまった時に、フェアにプレーに戻るために規則(ルール)があります。
ルールの原則とは
ゴルフルール の原則は、『規則とゲームの精神によってプレーする。』です。
とても大事なことは、このゲームの精神を理解して、守ることです。
ゲームの精神とは、
○誠実にプレーする
誠実にプレーするためには、規則を知り自分自身で適切な罰を適用する責任があります。
ゴルフは審判のいないスポーツです。プレイヤー全員が誠実であるということを前提としたゲームです。
○他人に配慮する
他のプレーヤーにも気持ちよく回ってもらうためには、
- プレーのペースを守る。
- プレーの邪魔をしない。
これらのことなどを意識する必要があります。
○コースを保護する
コースをあるがままにプレーするためにも、常にプレイヤーはコースを保護する意識を持つことが必要です。
以上が規則ルールの原則になります。
ゴルフルールは細かくたくさんあるので全てを覚えるのは難しいかもしれません。しかし、ゴルフをプレーする上での最も大切なことはゲームの原則、規則、プレーの精神だと思います。まずはここからしっかり覚えておきましょう。
ゴルフルールのペナルティーの種類
ゴルフルール のペナルティーには、ストロークプレーの場合
- 1打罰
- 一般の罰(2打罰)
- 失格
の3つがあります。
これらの罰は、ゴルフゲームの原則から外れた場合に適用されます。フェアにプレーする為の調整の罰だと思ってください。
例えば、ボールが打てないところに入ってしまった。
この場合はボールをあるがままの状態でプレーできないですよね?
そこで、そこからプレーを続けさせるために何打プラスすれば他のプレーヤーとフェアにゲームを続行させられるかと考えて罰打の数は決められています。
- 1打罰は、不注意だったり、ミスショットに対する罰
- 2打罰は、禁止行為の罰
- 失格は、調整ができない時の罰。
ゴルフコース 5つのエリア
ゴルフルールを適用する時に、『問題が起きたのはコースのどこ場所(エリア)で起きたのか。』これがとても大切になってきます。
同じことをしても、どこのエリアで起きたかで解決法は違うことがあります。
例えば、構えた時にクラブが地面に触れてしまうとバンカーでは一般の罰が適用されますが、他のエリアでは無罰です。
ここでは、ゴルフコースの5つのエリアを覚えてしまいましょう。
- ティーイングエリア
プレイするホールをスタートする場所。(ティーマーカーを基準に範囲が定められている)
範囲は、ティーマーカーの前方を結んだ線上。横はティーマーカーの外側の延長線。奥行は前方の線からクラブ2本分。
- ジェネラルエリア
ゴルフコース内のプレイするホールのティーイングエリア、全てのバンカー、ペナルティーエリア、プレイしているホールのパッティンググリーンを除いた全ての場所。
- ペナルティエリア
コース上のすべての水域と委員会がペナルティーエリアとして定める場所。
- バンカー
芝や土を取り除いて、代わりに砂もしくはそれに似たものを入れた場所。
- パッティンググリーン
プレーしているホールのパッティングのために特別に作られた場所。
そして、どこのエリアに球があるかが重要だとは説明しましたが、ゴルフ規則では球は常に1つのエリアにだけあるものとされています。
もし球が2つ以上のエリアに同時に触れているときは、
ペナルティーエリア・バンカー・パティンググリーン・ジェネラルエリアの順に優先して球のあるエリアが決められる。
頻繁に使うことになるルール
ここでは、頻繁に使うことになるルール
- OB
- 池(ペナルティーエリア)
- ドロップ・ニヤレストポイント
この3つをまずは解説します。
○OB(オービー)
ゴルフコース上ではない区域をアウトオブバウンズと呼び、アウトオブバウンズにボールが止まってしまうとOBになります。境界は白杭で定められています。
OBになってしまった場合は、1打罰で直前に打った場所からもう一度プレイします。
OBを2打罰だと思ってしまっている方もいますが、ボールを打った1打+1打罰なので注意しましょう。
○ティーショットでOBをした場合
ティーイングエリアの好きなところから、もう一度ティーアップしてボールを打つことができます。
○2打目以降でOBをした場合
直前にショットをした位置を起点にホールに近づかないようにワンクラブレングス以内に球をドロップしてプレー再開です。
※ワンクラブレングスとは、クラブ一本分の長さのことです。規則ではパターを除いた自分の持っている一番長いクラブと決められています。基本的にはドライバーになります。
ちなみにロストボール(紛失球)の場合の処置もOBの処置と一緒です。
ロストボールとは、自分のボールが見つからなくなってしまうことです。ゴルフ規則では球を探し始めて3分を経過するとロストボールになります。
OBやロストボールの可能性があると自分が判断した場合、プレー時間短縮のために暫定球をプレーすることが認められています。
暫定球とは、打ち直しの球をあらかじめ打つことです。インプレーの球がOBではなかったり、見つかった場合は、暫定球の1打は当然カウントされません。
暫定球を打つ場合は、打つ前に暫定球を打つことを伝える必要があります。
○池(ペナルティーエリア)
2018年まではウォーターハザード(池)がありましたが、2019年以降は、水域は全てペナルティーエリアという呼び方に統一されました。
ボールがペナルティーエリアの中で止まった場合、1打の罰で救済が認められます。
詳しいペナルティーエリアのルールについては、次の『エリアごとの覚えておきたいルール』のペナルティーエリアのところで解説します。
○ドロップ方法
- ドロップの仕方
2019年から膝の高さからボールを落とすに変更になりました。(2018年までは肩の高さ)
注)ボールを落とす時に、回転をかけたりせずにまっすぐ落とさなくてはいけません。
- ドロップする場所
救済エリアの中に球をドロップします。
正しいドロップ方法でドロップした球が、救済エリアに落ちて、救済エリアで止まった時に救済は完了。
この救済エリアについては規則に基づいて決められています。(範囲は起点の位置からホールに近付かずにワンクラブレングスの範囲またはツークラブレングスの範囲)
- 2回ドロップしても救済エリアに止まらない場合
傾斜などの影響で、ドロップした球が救済エリアの外に出てしまうこともあります。
その場合は、2回目のドロップを行い、それでも救済エリアに止まらない場合は、2回目のドロップで最初に地面に落ちた場所にボールをプレース(置く)します。
- ニヤレストポイントとは
救済エリアを決める起点を作る方法にニヤレストポイントというものがあります。
ゴルフでは、カート道路や予備グリーン、動かせない障害物などから無罰で救済を受けることができます。
この時に、起点となるのがニヤレストポイントです。
ニヤレストポイントの決め方は、
- 球が元あった位置から最も近くなおかつホールに近付かない地点。
- ストロークに対しての障害がなくなるところ。
ドロップについて文字だけでは、イメージが沸かない場合は一度ゴルフ規則を確認してみてください。
ドロップについては、規則14.3に書いてあります。R&Aのホームページも調べやすくておすすめです。R&A ホームページ
エリアごとの覚えておきたいゴルフルール
ここでは、各エリアに分けて覚えておきたいゴルフルールについて解説します。
ティーイングエリアのルール
プレイする順番は、スタートホールはスタート前に決めた順番。2番ホール以降は、前のホールのスコアが良かった順です。
注)ティーイングエリアの外からプレイを開始してしまうと、誤所からのプレーとなり一般の罰が適用されます。打った球はインプレーではないので、次に打つのは3打目になります。
初心者の頃に多いミスとしては、ボールを打とうと構えた時に間違ってボールを動かしてしまうことです。この場合は、無罰でもう一度ティーアップをしてボールを打つことができます。
故意ではなく偶然ボールを動かしてしまった場合は、ティーイングエリアとパッテインググリーンは無罰で元の位置からですが、それ以外のエリアでは、1打罰で元の場所にプレースしてプレイ再開なので気をつけてください。
ジェネラルエリアのルール
規則で定められている場合を除き、ボールをあるがままの状態でプレイする。
(カート道路、予備グリーン、動かせない障害物から救済を受ける時やアンプレイヤブルなど、規則に基づいてボールを動かすこともあります。)
アンプレヤブルとは
1打罰で、難しい状況から脱出する為の方法で、救済の方法は3つあります。
- 直前に打った場所から。(OB、紛失球と同じ処置)
- ボールとホールを結んだ後方線上に起点を作り、そこからワンクラブレングス以内にドロップ。
- ボールがある位置から、ホールに近付かないようにツークラブレングス以内にドロップ。
プレイする順番は、基本的にはカップから遠い人から打っていきます。
最近のルールでは、レディーゴルフと言って、準備できた人から打つことも認められています。しかしこの場合、安全には十分に注意しましょう。
ペナルティーエリアのルール
ペナルティーエリアのルールは難しく、上級者でも間違って覚えている方もいるのでここで覚えてしまいましょう。
ボールがペナルティーエリアの中で止まった場合、1打の罰で救済が認められます。
ペナルティエリアには、イエローペナルティーエリアとレッドペナルティーエリアがあります。範囲はそれぞれの色の杭や線によって定められています。
救済方法は、
○イエローペナルティーエリアの場合
- 直前に打った場所を起点にしてホールに近づかないように1クラブレングス以内にドロップ。
- ボールが最後にペナルティーエリアの線を横切ったところとホールを結んだ後方線上に起点を決めそこから1クラブレングス以内にドロップ。
○レッドペナルティーエリアの場合
イエローペナルティーエリアの2つの救済に加えて、
ボールがレッドペナルティーエリアの境界を最後に横切った位置に起点を決めて、ホールに近づかないように2クラブレングス以内にドロップ。
パッティンググリーンのルール
パッティンググリーンでは、ホールから遠い順にプレーします。
パッティンググリーンでは、ボールのある場所をマークしてボールを拾い上げることが認められています。(その時、ボールを拭くこともできます。)
パッティンググリーン上で、パッティングした球がパッティンググリーン上にある他のプレイヤーの球に当たってしまうと一般の罰(2打罰)になってしまう。なので、グリーンに乗ったらなるべく速やかに自分のボールをマークして拾い上げましょう。
2019年から旗竿をさしたままパッティングを打つことがOKになりました。2018年までは、パッティンググリーンからプレーした球がピンに当たってしまうと罰打がつきました。
バンカーでのルール
バンカーでは、ストローク前にクラブを砂につけると一般の罰(2打罰)になります。
練習スイングを行う時や、アドレスの時、バックスイングの時に砂にクラブが触れないように注意しましょう。
ストロークの定義は、ボールを打つためのクラブの前方への動きです。バックスイングは規則上はストロークではありません。
バンカーからのアンプレイヤブルには、4つの救済方法があります。
- 1打罰で直前に打った場所から。(OB,紛失球と同じ処置)
- 1打罰で、ボールとホールを結んだ後方線上のバンカー内に起点を作りそこからワンクラブレングスにドロップ。
- 1打罰でボールのある位置から、ツークラブレングス以内のバンカー内にドロップ。
- 2打罰で、ボールとホールを結んだ後方線上でバンカー外に起点を作りワンクラブレングス以内にドロップ。
2019年から2打罰で、ボールとホールを結んだ後方線上のバンカー外にドロップの救済ができるようになりました。
まとめ
今回の記事では、初心者の方でもベテランゴルファーにルール知識で負けないレベルになれるようにゴルフ規則について解説しました。
- ルールの原則
- ペナルティーの種類
- 5つのエリアについて
- 頻繁に使うルール
- エリアごとのルール
これらについて、なるべくわかりやすく解説したつもりです。
『ゴルフルールを理解するためにはまずは言葉の定義を知らなくてはいけない』
講師の先生の言葉ですが、本当に大切なことです。
ゴルフは審判のいないスポーツだからこそ、自分自身でルールを知らなくてはいけません。
ルールがわかれば、安心してゴルフを楽しめるようになります。
頑張ってルールのお勉強をしていきましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。